受付・待合室は病院・クリニックの顔とも言われる場所になります。経営者の想いやイメージ、病院・クリニックにおけるコンセプトを反映させた受付にすることで、来院する人を増やし、来院した患者を安心させることができます、また、再来院にも繋げることができます。

病院・クリニックのレイアウトを考える時に重要な動線は、患者の動線とスタッフの動線の2つがあります。この2つの動線を区別してレイアウトを考えることで、通路でのスタッフと患者のすれ違いを減らし、患者もスタッフもストレスなく院内を行き来することができます。また、待合室と診察室の動線を短くすることで診察を効率よくすることや、医師や看護師が患者の動線と交わらない裏の動線を作ることで、診察以外で患者と接触する機会を極力減らし、プライバシー保護や感染症対策に繋がります。

混み合う時間帯は、患者を長時間お待たせすることも少なくありません。そのため、待ち時間も快適に過ごせる空間作りは大切です。具体的には下記があげられます。
・待合室を広く設計することで患者同士の距離感を保つ
・時間を潰すことができるテレビや本棚を用意する
・観葉植物を用意してリラックスできる空間にする
・ベンチやソファ、ロビーチェアは長時間座っても疲れないものにする
・キッズスペースを設けて子供が過ごしやすくする

病院・クリニックでは、患者のプライバシーを確保することも大切です。例えば、医師と患者が話している内容が、待合室にいる人に聞こえてしまうようでは不安や不満に繋がります。診察室や施術室の防音効果を高めるのと同時に、動線にも気を配る必要があります。

高齢者や障害者を含むすべての患者が通院しやすい環境を整えることが大切です。具体的には、入口・受付エリアでは、スロープや明るい照明、自動ドアを設置することで安心して来院いただくことが可能です。また、受付カウンターや待合室には、車椅子対応のスペースを設置することで来院された人が安心して過ごすことができます。その他、トイレや洗面所、駐車場などもバリアフリー化することをオススメしています。