整骨院・接骨院でのビジネスを成功させるには、ターゲットやコンセプトを決めることが大切です。つまり、「誰に、どんなサービスを、どのように提供するか？」を明確にすることです。また、整骨院・接骨院の業界は激戦といわれているため、競争を勝ち抜く上で必要なのが他院との差別化です。より独自性を打ち出していくためにも、ターゲット層を明確にして顧客を獲得していくことが求められます。

体の不調を治したいお客さまが通院する整骨院・接骨院には、癒しと清潔感のある空間が求められます。また、利用を検討中のお客さまは、整骨院・接骨院の外装や内装のデザインから第一印象を判断します。リラックスできる空間を演出するためには、総合的に動線を含めたレイアウトや配色、照明のバランスを図りましょう。お客さまが受付から待合室、施術室、会計カウンターへと移動する動線に沿って、徐々にリラックスムードを高めるのが良いとされています。

整骨院・接骨院の限られたスペースで売上を上げるためには、お客さまの満足度と回転率を向上させる必要があります。具体的にはカーテンやブラインドを使用することでお客さま同士の視線を遮り、プライバシーを守りつつ、施術ベッド数をできるだけ多く用意することで回転率を向上させます。ベッドが少ないと効率が悪く、多すぎるとお客さま満足度の低下に繋がりますのでレイアウト設計は重要な要素です。

バリアフリー化に対応することで、高齢者のお客さまも来院しやすくなります。バリアフリー化の具体例として、段差のないエントランスや床、自動ドアを取り付ける、バリアフリーに対応したトイレを設置するなどが挙げられます。整骨院・接骨院のターゲットや施術メニューを想定すること、お客さまがどのような動線を通るかについてイメージしておくことも大切です。

整骨院・接骨院の構造設備基準とは、運営する上で遵守しなければならないと法律で定められている一連の要件です。この法律で定められているのは、施術空間の広さ・清潔さ・プライバシー保護・安全性など、お客さまの利便性と安心を確保するための基準です。整骨院・接骨院では、これらの基準を完全に満たすことが絶対条件となるため、内装工事の際には、この構造設備基準を十分に理解し、適切に反映させなければなりません。そのため、事前に専門家に相談することをオススメしています。